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2009-07-10

土地の活性化を期待して!!?

七夕は曇りでしたね!
とはいっても、特に七夕行事を開催したわけではなく、
単なる季節のごあいさつです。

そんな梅雨空続きの蒸し暑い中、先日、今年の税制改正勉強会に参加してきました。

とりたてて目立った改正のない今年ですが、「土地」に関してはかなり手を打ってきたという印象です。

なんとか、今年から来年にかけて土地を買って欲しい! 売買して欲しい! という叫びのような税制改正です。

ざっくり言うと、(ホントにものすごくざっくりですが・・)

① 平成21年1月から22年12月末までに土地等を取得して、5年経過後に譲渡して譲渡益がある場合には、最大1000万円の特別控除。(法人・個人ともに)

② 同上の期間に土地等を先行取得した法人が、10年以内に他の土地等を譲渡して譲渡益がでても、その80%相当額を圧縮記帳により課税を繰り延べるという特例制度。(不動産業者を除き、個人事業者を含む)

どちらも、適用対象要件や、届出書や別表などの手続き要件を満たす必要がありますので注意を要します。

いずれにしても、現在の土地の時価や今後の動向を見極めることが必要ですが、使い方によってはかなり有効な活用法も見いだせそうな規定です。

7月1日には今年の路線価が発表されましたが、昨年とは対照的に全体的に大幅ダウンしています。
昨年の驚くべき上昇の直後にリーマンショックで大不況がやってきたので当然の状況ではあります。

税制改正や地価の事情を知らずに、的外れな時期に土地を購入することにならないためにも「知っておくべし!」の規定です。