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2015-08-05

「遺言控除」を検討する案がでてるそうです?!?!

「暑いですね~~~」ってあいさつはもう聞き飽きましたが・・。

こう毎日35度を超えるとなると、夏は一斉にお休みにするという条例案を検討してほしい今日この頃です。

昨日も地元の税務署で支部の会議と研修があったのですが、真昼間にほんの10分程度の道を歩いていったら倒れそうになりました。

しかし、サマーホリデー条例が提案される気配もまったく無い中、

政府・与党内では、有効な遺言による相続を条件に「遺言控除」を新設する検討に入る? という報道がちらほらでています。

遺言の普及を促して遺産相続トラブルを抑え、次世代へのスムーズな資産移転を図ることで在宅介護を促進したいというのが目的のようですが。

財産のスムーズな移転が、在宅介護を促進できるという単純な発想はどうなんでしょうか???

超高齢化社会の現代では、介護保険料や健康保険料がどんどん上がっています。
社会保障で守られているのは安心ですが、働き世代がどんどん減っていくこれからのご時世に、社会保障そのものが危うくなりつつある時代。

在宅介護の環境が整えば、社会保障費を圧縮できるのは確かです。
実際、デイサービス事業者などの保険点数もかなり変更されていて、
国の施策が“安心して介護を!”から“健康で在宅生活!”へシフトしているのがわかります。

近頃は同じような目的で「健康増進計画」が地方自治体ごとに展開されています。

ここ練馬区でも、2年くらい前から夏休み中には近所の空き地を利用して、毎朝ラジオ体操が開催されてます。
こどもからお年寄りまで100人近い参加者があって好評のようです。

誰もが健康で長生きが理想です。しかも、“遺産で争族”だけは避けたいものです。

健康であり続けることも、争いごとを避けることも、すべて日頃からの準備と心がけが功を奏します。

それが遺言なのか? 家族のコミュニケーションなのか?

それぞれが考えて、より良い手段を見つけてほしいと思います。